カウンターキッチンの魅力は?メリット・デメリットを紹介

カウンターキッチンの魅力は?メリット・デメリットを紹介最近主流のカウンターキッチンは、機能的で使いやすく、とても人気があります。開放感があり、リビングで過ごす家族の様子がよく見えるカウンターキッチンに憧れている人も多いでしょう。

しかし、すべての人が使いやすい設備とはいえません。カウンターキッチンにはメリットもあれば、デメリットもあります。

本記事では、カウンターキッチンのメリット・デメリットのほか、一緒に揃えておくとよいものも紹介しますので、導入を検討している人はぜひ参考にしてください。

カウンターキッチンのメリット

カウンターキッチンのメリット料理をする人にとって、キッチンの使い勝手はとても気になるところだと思います。子どもがいる家庭であれば、調理中に子どもの様子をチェックできるようなキッチンが理想でしょう。

カウンターキッチンには、主に6つのメリットがあります。新築・リフォームに際して、カウンターキッチンの導入を検討している人は、参考にしてください。

開放感が生まれる

カウンターキッチンは、昔ながらの壁付け型キッチンに比べて、開放感があるのが魅力です。カウンターキッチンにすると、リビングとキッチンが空間的につながるため、リビング・キッチンともに広く感じられるようになります。

仕切りがひとつもないフルオープン式はもちろん、セミオープン式のカウンターキッチンでも充分開放的な空間を作り出せるのは、カウンターキッチンのメリットです。

コミュニケーションが取りやすくなる

カウンターキッチンは、キッチンとリビングが空間的につながっているため、家族とコミュニケーションが取りやすいというメリットがあります。調理をしながら、あるいは片付けをしながら家族と会話ができるので、コミュニケーションの機会が増えるでしょう。

来客があったときも、カウンターキッチンなら会話をしながらお茶を入れたり、食べ物を準備したりできます。

リビング・ダイニングの様子がわかる

子どもがいる家庭の場合、できるだけ子どもから目を放したくないという親御さんも多いでしょう。

壁付け型ではキッチンが仕切られているため、調理をしながら、あるいは片付けをしながら子どもの様子をチェックするのは容易ではありません。手狭なキッチンに子どもを入れると、思わぬ事故やケガにつながるリスクもあります。

しかし、カウンターキッチンならリビングとつながっているので、子どもをリビングで遊ばせながらキッチン内から様子をチェックできます。

子どもが何をしているか・いたずらや危ないことをしていないかをリアルタイムでチェックできるのは、保護者の安心につながる大きなメリットです。

スペースを広く取れる

壁付けキッチンの場合、作った料理や下ごしらえした食材を置く場所が限られてしまい、どうしても手狭に感じることが多くなります。その点、カウンターキッチンならカウンターに置いて別の作業ができるので、広い作業スペースが確保しやすいです。

とくに、一度にたくさんの料理を作る家庭やホームパーティーをすることが多い家庭は、カウンターキッチンにすると作業効率がぐっとアップするでしょう。

配膳や後片付けが楽になる

仕切りがないカウンターキッチンは、配膳や後片付けが楽なのも魅力です。カウンター越しに皿の受け渡しができるので、作ってすぐに食卓にサーブできます。

仕切りがあるキッチンなら、皿をトレイなどに乗せて運ぶ必要があります。運んでいる最中にこぼしてしまったり、何度もキッチンとダイニングを往復したりと、手間に感じることもあるでしょう。

しかしカウンターキッチンなら、カウンターに手を伸ばすだけで簡単に料理が取れるので、楽に手早く対応できます。

冷暖房が部屋全体に行き渡る

仕切られたキッチンの場合、火を使う都合どうしても熱気が溜まりやすく、夏場は暑くなりがちです。夏場の調理を苦痛に感じている人も多いのではないでしょうか。

その点、カウンターキッチンならリビング・ダイニングとの間に仕切りがないため、冷暖房の効いた場所で快適に調理ができます。

リビング・ダイニング・キッチンがつながっていることで、それぞれの部屋ごとにエアコンを設置する必要がなく、ボタンひとつで空間全体を快適な室温にできるのは大きな魅力です。

カウンターキッチンのデメリット

一見よいことばかりのカウンターキッチンですが、デメリットもあります。カウンターキッチンを導入する際は、デメリットも正しく理解しておきましょう。

においが広がりやすい

カウンターキッチンは、仕切りで区切られたキッチンよりもにおいが広がりやすいです。そのため、揚げ油や香辛料のにおいなどが広がって、リビング・ダイニングの布製品にしみついてしまうことがあるので注意しましょう。

布ものに染みついたにおいを消臭するのは、簡単ではありません。においの強い料理をするときは、換気扇を回したり窓を開けたりすると、においがこもりにくくなります。キッチンのにおいが気になる人は、設計段階で換気扇を付けるか、窓を設けておくとよいでしょう。

生活感が出やすい

フルオープン式のカウンターキッチンは、生活感が出やすいのがデメリットです。外からキッチン内の様子が見えてしまうので、壁付け式のキッチン以上に普段からこまめに片付けておかないと、急な来客があった際などに困るでしょう。

とくに家に人を招くことが多い人は、マメに洗い物をする・掃除をするなど、カウンターキッチン内をきれいに保つ工夫が必要です。

子どもが入りやすい

キッチン内から子どもの様子をチェックできる一方、遮るものがないので、子どもが入ってきやすいのがカウンターキッチンのデメリットです。

とくに、火を使っているときや刃物を使っているときなどに子どもが入ってきて手を出したりすると、大きなケガ・事故につながるおそれがあります。

ある程度子どもが大きくなるまでは、リビング・ダイニングとキッチンの間にゲートを設置するなどして、子どもが自由に出入りできないようにしておきましょう。

床に油が飛び散る

キッチンカウンターで揚げ物をすると、カウンター周りの床に油が飛び散ります。仕切りがないため、壁付け式のキッチンの比べると広範囲が汚れやすい点は、カウンターキッチンのデメリットといえるでしょう。

カウンターの上ならサッと拭けますが、カウンターの向こうの床を掃除するとなると手間がかかります。カウンターキッチンで揚げ物などをするときは、油跳ねガードを設置するほか、調理後にリビング・ダイニングの床を拭き掃除するようにしましょう。

フローリングに跳ねた油は、放っておくと固くなって落としにくくなります。こまめに汚れていないかチェックして、都度きれいにすることが大切です。

カウンターキッチンの種類

ここからは、カウンターキッチンの種類をご紹介します。カウンターキッチンとひと口にいってもいくつかの種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。

カウンターキッチンの導入を検討している人は、それぞれの特徴を踏まえて、自分に合った設備を選んでください。

フルオープン

カウンターキッチンは大きく2つに分けられます。リビングとの間に壁がないフルオープンタイプと、キッチンとカウンターの間が壁で仕切られているセミオープンタイプです。また、フルオープンタイプには、アイランドキッチンとペニンシュラキッチンがあります。

アイランドキッチン

アイランドキッチンは「アイランド(島)」の名前のとおり、海に浮かぶ島のように壁と接しない形で設備が設置されているキッチンです。キッチンとリビング・ダイニングの間にゲートなどはなく、室内のどこからでもアクセスできます。

とても開放感があり、おしゃれなデザインのものも多いので、頻繁にホームパーティーを開催する人や、おしゃれなキッチンに憧れている人におすすめです。

しかし、アイランドキッチンは通常のキッチン設備に比べて大型で、リビングの広さによっては手狭に感じられてしまうこともあるので注意しましょう。また、常に人目にさらされるので、片付けが苦手な人には向きません。

ペニンシュラキッチン

ペニンシュラキッチンは「ペニンシュラ(半島)」のように左右どちらかが壁に接しているキッチンです。アイランドキッチンと同じように開放感がありますが、アイランドキッチンほど大きくないので、設置できるリビング・ダイニングが多いです。

一方、収納力には課題があります。吊戸棚収納が設けられないので、たくさんのものを収納したいときは壁側に棚を作ったり、別途パントリーを設置したりするなど工夫が必要です。

セミオープン

セミオープンタイプのカウンターキッチンは、キッチンとカウンターの間が壁で仕切られています。

手元が見えないため、リビング・ダイニングから手元を見られたくない人にぴったりです。セミオープンタイプの設備には、I型・L型・セパレート型があります。

I型キッチン

I型キッチンは、シンクやコンロなどが一直線に並んでいるキッチンです。キッチン上の吊戸棚のほか、壁側にレンジボードや食器棚を設けることもでき、収納力に優れています。I型キッチンは複雑な形でないため、他設備に比べてリーズナブルなのも魅力です。

しかし、キッチン設備の横に冷蔵庫やレンジ類などを設置すると、家事動線が長くなりやすいデメリットがあります。設備を一直線に並べるため、設置にはある程度広いスペースが必要でしょう。

L型キッチン

L型キッチンは、設備を上から見たときL字型になるようにレイアウトされたキッチンです。直角に曲がる角の部分に作業台があり、その横にコンロ・シンクが設置されています。

L型キッチンはI型キッチンに比べて動線が短く、効率よく作業できるのが魅力です。作業スペースも広いので、複数人でもゆったりと調理できます。

ただし、設置にはある程度奥行きが必要な点と、角部分にデッドスペースができやすいデメリットがあります。片面をオープンにして、もう一方の面を壁に付けることで、カウンター・壁掛けどちらのメリットも享受できるキッチンになります。

セパレート型キッチン

セパレート型キッチンは、シンクとコンロを分けて設置するキッチンです。Ⅱ型キッチンと呼ばれることもあります。

分けて設置することで、作業スペースを広く取ることができ、複数人でもゆったりと作業できるのが魅力です。収納スペースも多く確保できるため、調理器具や調味料などもすっきり収納できるでしょう。

しかし、シンクとコンロが離れているので、食材や鍋、皿を移動する際に床を汚してしまうおそれがあります。セパレートキッチンを設置する際は、できるだけシンクとコンロを放さずに設置するとよいでしょう。

カウンターキッチンはどんな人におすすめ?

カウンターキッチンはどんな人におすすめ?開放感があり、おしゃれで作業もしやすいカウンターキッチンがおすすめの人と、おすすめできない人を解説します。自分のライフスタイルや家事動線もイメージしながら、自分に合っているかどうか判断するのに役立ててください。

おすすめな人

カウンターキッチンがおすすめの人は、次のような人です。

  • 料理を作りながらコミュニケーションを取りたい人
  • 一度にたくさんの料理を作ることが多い人
  • こまめに片付け・掃除ができる人
  • 調理しながら子どもの様子をチェックしたい人
  • 冷暖房の効いた空間で調理したい人

カウンターキッチンは、リビング・ダイニングとキッチンがつながっているため、ほかの人とコミュニケーションが取りやすいというメリットがあります。頻繁に人を招いたり、ホームパーティーをしたりする人にはとくにおすすめです。

おすすめできない人

カウンターキッチンがおすすめできない人は、次のような人です。

  • 片付けや掃除が苦手な人
  • 子どもをキッチンに入れたくない人
  • キッチンの中を人に見られたくない人
  • リビング・ダイニングの広さを確保したい人

カウンターキッチンは、リビング・ダイニングのなかにキッチンを設置するようなものです。そのため、設備のサイズによっては、リビング・ダイニングの面積が狭くなってしまうことがあります。

少しでも広いリビング・ダイニングがよい人は、カウンターキッチンではなく壁付けキッチンを検討しましょう。

また、カウンターキッチンは外からキッチンの中が見えやすいです。片付けずに放っておいた食器類や調味料類なども見えてしまうので、こまめに片付けられない人は避けたほうがよいでしょう。

一緒に揃えておくとよいもの

一緒に揃えておくとよいものカウンターキッチンを導入する際、一緒に揃えておくとよいものをお伝えします。次の3つを揃えておくと、より快適に使えるでしょう。

テーブルマット

カウンターの上をきれいに保ちたいなら、テーブルマットを敷きましょう。テーブルマットを敷いておけば、カウンターが汚れるのを防げるだけでなく、油や調味料で汚れた場合も楽に手入れできます。

汚れがひどくなったらマットを交換するだけなので、設置したときのきれいなカウンターを長くキープできるでしょう。

テーブルマットを購入する際は、できるだけカウンターのサイズにぴったり合ったものを購入してください。大きすぎるマットは、カウンターからはみ出て見栄えが悪いだけでなく、移動の際に引っ掛けてずれてしまいやすいです。

できるだけオーダメイドで、その家のカウンターキッチンにあったサイズ・形のテーブルマットを制作してくれる店舗で購入することをおすすめします。

こちらの記事で、キッチンカウンター用のマットを選ぶときに押さえておきたい10のポイントを解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

上収納

カウンターの上に収納を設けると、使い勝手がよくなります。小さな棚やラック、ケースなどを置いてみましょう。よく使う調味料や食器を収納しておくと、サッと取り出せます。

あえて手の届かない高さに棚を設置し、観葉植物を置いたりするのもおしゃれです。最近は、カウンター上の空間を有効活用するための収納用品も多数市販されているので、ホームセンターなどで探してみるとよいでしょう。

家族が集まりやすい空間であることを利用して、子どもが学校で配られたプリント類を収納するトレイを置くのもおすすめです。

カウンター内で見られたくないところは有孔ボードなどで目隠しすると、吊り下げ収納にもなり一石二鳥です。

下収納

カウンター下は、リビング・ダイニングで使うこまごましたものを収納するのにぴったりです。スタッキングシェルフを設置して、テレビやエアコンのリモコンや家電の説明書などを収納しましょう。

収納するもののサイズに合わせたボックスを並べてもおしゃれです。さまざまなタイプが市販されているので、使い方に合わせて選んでみましょう。キッチン面とリビング・ダイニング面で収納用品を変えると、より使い勝手がよくなります。

まとめ

開放感があるカウンターキッチンは、人とコミュニケーションを取りながら調理したい人にぴったりの設備です。リビング・ダイニングとつながっていることで冷暖房も効きやすく、とくに夏場は涼しい空間で調理ができるでしょう。

しかし、メリットだけでなくデメリットもあります。とくに油跳ねで汚れやすいので、清潔感のあるキッチンを保つには、こまめな掃除・手入れが大切です。

カウンターキッチンを導入する際は、ぜひテーブルマットもそろえておくことをおすすめします。テーブルマットを使用すれば、油跳ねなどの汚れなどからカウンターをガードでき、手入れもしやすくなるでしょう。

テーブルマットはできるだけ、オーダメイドで制作してくれる店舗で購入するのがおすすめです。


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