家具によく使われる木材13選!針葉樹・広葉樹に分けて紹介

家具によく使われる木材13選!針葉樹・広葉樹に分けて紹介家具にはさまざまな木材が使われており、使う種類によって部屋のイメージが変わります。色や見た目の違いが大きいため、テイストを揃えると統一感が出ておすすめです。さらに、使う人や部屋のコンセプトに合わせると、使い勝手もよくおしゃれ感も出ます。

イメージどおりの家具を揃えられるよう、購入前に木材それぞれの特徴を押さえておきましょう。本記事では、家具によく使われる木材について解説していますので、ぜひ参考にしてください。

木材は大きく2種類に分けられる

木材は大きく2種類に分けられる木材は、大きく分けて針葉樹と広葉樹の2種類です。それぞれの特徴と、おすすめの家具を紹介します。

針葉樹

針葉樹は英語でソフトウッドと呼ばれており、柔らかく軽量なところが特徴です。柔らかさから、さまざまな形にカットしやすいため、おしゃれなデザインの家具によく用いられています。

家の顔でもあるリビングのテーブルやチェアには、おしゃれな雰囲気の出せる針葉樹を選ぶのがおすすめです。さらに手触りもいいため、学習机や子供が触れるかわいいおもちゃにも使用されています。よく使われる針葉樹は、ヒノキ・スギ・パインです。

広葉樹

広葉樹は、英語でハードウッドと呼ばれており、硬くて重いところが特徴です。目が詰まっている広葉樹は、強度がしっかりあり揺れにも強いため、高さのある本棚やキッチンの食器棚など、地震対策しておきたい家具に適しています。

ある程度の重さに耐えられるため、ベッドには広葉樹を使用するのが一般的です。傷もつきにくく耐久性も高いため、小さなお子様やペットがいる家庭でも気にせず設置できます。よく使われる広葉樹の種類は、ナラ・ブナ・ウォールナットです。

家具によく使われる木材|世界三大銘木

木材には、木目の美しさや希少性の高さから世界三大銘木と呼ばれる人気の種類があります。三大銘木は、美しいツヤと縦縞模様が特徴のマホガニー、チョコレート色が人気のウォールナット、耐久性抜群のチークです。

どの木材も価格の上昇や流通の少なさから入手が難しいため、見つけたらチェックするのがおすすめです。世界三大銘木を使用した家具を置くと、上品なおしゃれ感がでるでしょう。

マホガニー

マホガニーはツヤ感と縦縞模様が美しく、モダンなインテリアに合う木材です。軽量で加工しやすいため、細かいデザインの家具にも重宝されています。赤みのある木肌が美しく、暖かい雰囲気が持ち味です。

マホガニーは人気の高い木材のひとつですが、現在はワシントン条約で伐採や取引が制限されているため、希少で高級な木材となっています。もしマホガニーの家具が見つからない場合は、サペリもおすすめです。

サペリはサペリマホガニーと呼ばれるほど見た目が似ており、マホガニーの代替品として使用されています。2つの共通点は、見た目の美しさだけでなく、光沢感や経年変化の色合いも似ています。さらに、重厚感のある雰囲気もそっくりです。

ウォールナット

ウォールナットは、欧米で富を象徴する木材といわれており、かわいいチョコレート色が人気の木材です。硬さと耐久性にも優れている広葉樹で、見た目の美しさと機能性の高さから人気があります。

楽器の素材としても使用されるほどの品質の高さが魅力です。しかし、現在は中国からの需要も高まっているため、価格が上昇しています。

チーク

チークは、豪華客船の内装に使われるほど湿気や水に強いため、洗面所などの水回りでも使用できる木材です。さらに、温度や湿度による反りや割れが少ないため、高級家具にもよく使用されています。

樹皮に近い部分は淡黄褐色や黄白色、中心に近い部分は濃い黄金色と、コントラストの美しさが特徴です。さらに、空気に触れたり光に当たったりすることで色が濃くなり、表情の変化も楽しめます。

チークはほかの天然木とは違い、経年変化が少ないため、家具の寸法が変わらない使い勝手のよさが魅力です。さらに、シロアリなどの害虫にも強いため安心して使用できます。しかし、マホガニーと同じく多くの地域で伐採が禁止されているため、あまり流通していません。

家具によく使われる木材|針葉樹

針葉樹は軽くて加工しやすいため、インテリアに合わせて配置移動が必要になるテーブルや、デザインを求めるインテリア雑貨などに使用されています。針葉樹のなかでも人気のヒノキ・スギ・パインを紹介します。

ヒノキ

日本木材を代表するヒノキは、ピンクと白の鮮やかな色合いで落ち着いた清潔感のある印象から、ナチュラルインテリアにおすすめの木材です。キメの細かい木肌の美しさと独特のリラックスできる匂いが人気で、ヒノキ風呂でも親しまれています。

粘り強く弾力性があり、加工性や耐久性にも優れているため、子どもの学習机にもぴったりです。ヒノキを使用した机は、さまざまな家具専門店でも販売されており、長く愛用すると味わいが出るため人気があります。

しかし、ヒノキは針葉樹で柔らかく傷つきやすいため、ヒノキの学習机にする場合はテーブルマットの使用をおすすめします。

ヒノキは法隆寺などの歴史的建造物に使われるなど、建築材としてよく使われていますが、耐湿性や耐水性も高いため屋外家具にもおすすめです。庭でくつろぐテーブルやチェアなどに適しています。

そのほか、ヒノキは腐朽しにくく殺菌効果も期待できるため、まな板などのキッチン用品にも使われるなど、生活を豊かにしてくれる木材です。

スギ

スギは、ブラウンベースで中心の赤と外周部の白がはっきり分かれており、和テイストのインテリアにおすすめです。

まっすぐではっきりとしている木目が特徴で、年輪の現れ方がそれぞれ異なるため、個性が際立ちます。美しい木目を活かせるため、床材や造作材にも用いられています。

家具では、とくに軽さを求められる子ども用チェアにおすすめです。移動が楽にでき、耐水性もあるため、食べこぼしなどの汚れも楽に拭き取れます。

見た目はヒノキと似ていますが、スギはヒノキほど匂いがありません。匂いが控えめなことから、割り箸などでもよく用いられる木材です。

パイン

パインは温かみのある質感で、白っぽい黄色の色合いがカントリー調のインテリアにおすすめです。ほかのインテリアにも馴染みやすいため、シンプルスタイルで有名な無印の商品にも使われています。

油分の多い木材のため、ツヤ感などの経年変化が楽しめるところが魅力です。パインは価格もお手頃で加工がしやすいため、DIYにも適した木材です。

なるべく費用を抑えたいなら、パインで家具を揃える方法もあります。しかし、柔らかい分傷がつきやすいため、テーブルなどで使用する場合は、ヒノキと同じくテーブルマットの併用がおすすめです。

家具によく使われる木材|広葉樹

広葉樹は、重厚感を出したい大きめの棚や、長く愛用したい特別な家具などにおすすめです。広葉樹で人気の木材、ナラ・ブナ(ビーチ)・ウォールナット・タモ・ケヤキ・ラバーウッド・メープルをご紹介します。

ナラ(オーク)

アンティーク家具を配置したいなら、ナラで探すのがおすすめです。ナラは、日本の婚礼ダンスに用いられるほど耐久性が高くとても硬いため、彫刻の多いアンティーク家具に多く使われています。

木目がはっきりしており、まれにタイガークランクと呼ばれる虎の毛並みに似た虎斑(とらふ)模様があり、アンティーク好きの方から人気です。

アンティーク家具には、世界三大銘木のマホガニーもよく使われていますが、現在は入手困難なため、あまり流通していません。

ナラは、ウイスキーの樽に使われるほど耐水性も高いため、洗面所などの水回りでも使用できます。子供に受け継いでいくようなアンティーク家具は、ナラを使用したものがおすすめです。

ナラと一緒に紹介されやすいオークは、正確には違う木材ですが、特徴などがとても似ているため、同じように扱われています。

ブナ(ビーチ)

インテリアを北欧ナチュラルで揃えるなら、ブナがおすすめです。ブナはほんのりピンク色の温かみがある色合いで、北欧ナチュラルのイメージに合っています。木目はきめ細かく肌触りも滑らかで、サラサラしているのが特徴です。

広葉樹らしい硬さに加えて、粘りのある弾力性も備えているため、曲木家具にも使われています。この特徴が、丸みを求める北欧スタイルにもぴったりです。

曲げの強さは、包み込むような柔らかさを求める、赤ちゃんの木製おもちゃにもよく用いられています。

ブナは、ブナ科ブナ属のため、日本ではそのままブナと呼ばれていますが、ヨーロッパではビーチの名称です。

ウォールナット

自分好みの家具をDIYする場合は、加工性・接着性に優れたウォールナットがおすすめです。手作りの家具に高級感やヴィンテージ感を出すなど、見た目に手を加える場合は、オイルステインを使うのが一般的です。

オイルステインを使えば、ツヤを加えたり木目の美しさを出したりできるのですが、使用する木材によって仕上がりが異なります。縦縞の細かい木目のウォールナットであれば、自然な仕上がりになり、重ね塗りで風合いの変化も楽しめます。

DIYは、好みや用途に合わせて設計したものを形にできるため、使い勝手がよく、世界にひとつだけのオリジナル家具になる点が魅力です。

さらに、書斎などのワークスペースに設置すれば、深みのあるチョコレート色のウォールナットがシックにまとめてくれます。

タモ

一枚板を使ったリビングテーブルなど、頑丈さを求める家具には、多少手荒く扱っても壊れにくいタモがぴったりです。頑丈な材質から、野球のバットやスキーの板にも使われています。

強さの特徴とは反対に、ナチュラルな淡い木の色で柔らかさのある見た目です。木目もナラよりもさらにはっきりしているため、木材独特の暖かさを感じられます。

タモは、ほかの木よりも大きく高く成長し幹も太いため、安定して手に入れられます。価格の安さと頑丈さから、とてもコスパのいい木材です。

ケヤキ

ずっしりとした重厚感があり、日本家屋の家具のようなイメージを求めるならケヤキをチェックしてください。ケヤキはタモと同じく大きく、さらに硬く育つため、大黒柱や梁など、住宅の重要な箇所に使われます。

存在感のある美しい大ぶりの木目が特徴で、来客を通す和室などのローテーブルにぴったりです。

さらに、ケヤキはカビや腐朽に強い種類でもあります。湿度の高い地域に住んでいる場合は、ケヤキを中心に木材を選ぶとカビ予防にも効果的です。カビや腐朽に強い木材は、ケヤキ以外では、ヒノキも挙げられます。

近年、住宅は洋風化していますが、おしゃれな和モダンテイストで使用するなど、まだまだケヤキは需要があります。

ラバーウッド

環境にも配慮した木材を使用したいならラバーウッドで決まりです。ラバーウッドは別名ゴムの木とも呼ばれており、ゴムの材料にするラテックスの採取を目的に生育されています。

ラテックスが採れなくなった後に、木を伐採して家具の木材として再利用しているところが特徴です。しかし、ラバーウッドは大きさが採れないため、集成材として利用されます。

ラバーウッドは手を加えた集成材になりますが、その分反り返りがしにくく、材質もとても硬いため、書き心地が重要なワークデスクにもおすすめです。

さらに流通量が多いため価格も安く、まとめて家具を購入する場合にも揃えやすくて重宝します。

メープル

日差しが入りにくい部屋には、ペールカラーのメープルがおすすめです。メープルは白っぽい明るい色で爽やかな光沢感があり、開放感や軽やかさを感じられます。

カナダの厳しい冬に耐え抜いて育った木のため、衝撃に強くて頑丈です。破損が心配な子ども部屋の家具にも適していますが、白は汚れが目立ちます。机の汚れが気になる場合は、テーブルマットがおすすめです。

木材加工の種類

木材は、木の種類だけでなく加工の種類もあります。加工の方法によって価格・強度・見た目が異なるため、用途や好みに合わせた選択が必要です。無垢材・集成材・突板・合板それぞれの加工方法を紹介します。

無垢材

無垢材とは、原木から切り出しそのまま使用した木材です。そのままといっても、栽培後に製材や乾燥させた後に利用されます。無垢材は、木そのものの肌触りのよさや柔らかさを感じられるため、とくに人気の高い加工方法です。

無垢材のメリットは、鉄や石よりも熱伝導率が低いため、外の暑さや寒さなどから守ってくれます。さらに、ひとつひとつの表情が異なり、長く使用することで経年変化も楽しめます。

一方、湿度や温度の変化の影響を受けやすく、膨張や収縮を起こします。さらに、4つの加工のなかでは、最もお手入れが必要です。しかし、ウレタン樹脂をあらかじめ塗装しておくと、お手入れの手間を減らせます。

長持ちさせるには手をかける必要はありますが、それ以上に見た目の美しさが魅力で愛着を持てるところが魅力です。

集成材

集成材とは、原木そのものを使用した無垢材とは対照的な、複数の板を結合させた木材です。一度に採れる大きさが小さいラバーウッドのような木材は、集成材の加工を施します。

板を乾燥させ、同一木目の方向で接着剤を使って貼り合わせているところが集成材の特徴です。用途に合わせて、建造用集成材と造作用集成材の2種類あります。

家具に用いられる造形用は、無垢材と比べて安価で、品質のばらつきがなく安定しています。さらに、反りやゆがみもないため、DIYの素材にもおすすめです。

突板

突板とは、シート状にした無垢材をベニヤ板や集成材の表面に貼り付け、無垢材の使用量を減らすことで安く購入できる木材です。見た目は無垢材と変わらないため、おしゃれな家具を安く購入したい方におすすめします。

一方、木材を貼り合わせているため無垢材と比べて耐久性が劣り、傷や衝撃に弱い点がデメリットです。しかし、ウレタン樹脂を塗装しておくと軽減でき、メンテナンスの必要がないメリットもあります。

合板

合板とは、複数枚のベニヤなどの板を接着剤で貼り合わせた木材です。同一木目の方向に貼り合わせた集成材とは違い、木目を交差するように重ねているのが特徴で、断面は縞模様に見えます。

無垢材のように熱伝導率が低いため、暑さや寒さから守れるうえに、音や振動を吸収したり湿気を調整できたりと、機能性の高い木材です。

さらに、伸縮が少なく耐久性も高いため、扱いやすいところが好まれています。突板と同じく価格も安いため、コスパのよさが魅力です。

合板は、JAS(日本農林規格)において、用途や品質に合わせて規格が分かれています。家具によく使われるのは、さまざまな用途で使える普通合板と仕上がりのよさを求めた天然木化粧合板の2種類です。

コスパのよさと見た目のよさの両方を求めるなら、天然木化粧合板がおすすめです。

テーブル選びの際は、素材はもちろんテーブルのタイプも意識しましょう。こちらの記事で、さまざまなタイプのテーブルを紹介しています。

まとめ

家具は、多種類の木材がさまざまな方法で加工され、使われています。長く愛用するためには、好みのインテリアに合う見た目も重要ですが、特徴を把握して、用途や使用する部屋を考えた木材を選ぶのがおすすめです。

設置する場所や使う人に合わせて、おしゃれな見た目を重視する家具と、壊れにくさなど耐久性を重視する家具に選び分けると、それぞれの部屋に合った使い勝手のいい家具を探せます。

さらに、毎日使うテーブルなどは傷がつきやすいため、綺麗に使い続けるにはテーブルマットを併用するのがおすすめです。テーブルマット匠では、家具の美観を損なわない無色透明のマットが採用されています。

オーダーカットが可能で、どんな形のテーブルにもぴったりフィットします。書き物も引っ掛からずにスムーズなため、汚れやすい学習机におすすめです。このようなマットも上手に利用して、木の温もりを感じながら快適な毎日を送りましょう。


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