無垢材テーブルのお手入れにおすすめのオイル! 代用できる食用油も紹介

無垢材テーブルは天然素材であるがゆえの独自性が大きな魅力であり、世界に同じ木目のテーブルはふたつとしてありません。そんな魅力溢れる無垢材テーブルを長く愛用するためには定期的なメンテナンスが不可欠です。本記事では無垢材テーブルのお手入れにおすすめのオイルを紹介するとともに、メンテナンスの重要性や注意点について解説します。

無垢材テーブルにはメンテナンスが必要

無垢材テーブルにはメンテナンスが必要
同じ種類の木でも木目の色合いや模様は一本一本異なります。長い年月をかけて育まれた天然木ならではの豊かな表情と温かみを感じられるのが、無垢材テーブルの魅力です。また無垢材テーブルは耐久性が高いものも多く、使い込むほどに木そのものの色合いや質感が深まっていくため、「一生ものの家具」と言われています。

経年変化を楽しみながら世代を超えて使い続けられる無垢材テーブルですが、その魅力を維持するためには適切なお手入れが欠かせません。とくにオイル塗装で仕上げられた無垢材テーブルは天然素材の質感や手触りなどを楽しめる一方、半年から一年を目安として定期的なメンテナンスが必要です。

無垢材テーブルのお手入れにはオイルがおすすめ!

オイル塗装の無垢材テーブルは、多少の傷やシミならメンテナスにより比較的容易に修復可能です。そうした日々の修復を重ねながら、年を経るごとに風合いが増していきます。
オイル塗装の魅力を維持するために欠かせない、オイルを用いたお手入れについて解説していきます。

汚れや傷対策になる

ウレタン塗装の無垢材テーブルは、表面をウレタン系の樹脂でコーティングされています。そのため傷や汚れ、水気などに強く、普段のお手入れは乾拭き・水拭きで十分です。

対してオイル塗装の無垢材テーブルは、天然の木が持つ本来の風合いを楽しめる一方、傷や汚れ、乾燥に弱いという特徴があります。しかしオイルを塗ることで艶が生まれて表面の傷や汚れが目立ちにくくなり、さらにカビや腐食、乾燥によるひび割れなどを防止できます。
また、オイル塗装はウレタン塗装と比較して木材の伸縮による反りが起きやすい傾向にあります。このデメリットも、オイルを適切に塗ることで軽減可能です。

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無垢材の風合いを活かせる

無垢材の風合いを活かせる
無垢材ならではの風合いを活かせるのがオイル塗装のメリットであり、こうした特性はウレタン塗装などでは得られません。ウレタン塗装は傷や汚れから保護する一方で天然素材の豊かな表情を感じにくくなります。

それに対してオイル塗装は傷や汚れに弱いものの、天然の木目や色味、自然な艶、肌触り、香りといった無垢材ならではの風合いを味わえるのが醍醐味です。オイルメンテナンスを繰り返しつつ使い込むことで、天板への愛着も年々深まっていくことでしょう。

適切なメンテナスには適切なオイル選びが重要です。

無垢材テーブルに使える主なオイル

無垢材テーブルのお手入れに使用できる代表的なオイルは以下の4つです。

オスモカラー

オスモカラー
オスモカラーは無垢材の良さを最大限に引き出すとともに、植物油由来の安心設計をコンセプトとする自然塗料です。

環境先進国のドイツで生まれた木材保護用のオイルであり、ひまわり油や大豆油、アザミ油などの再生可能な植物油がベースとなっています。シンナーやテレピン油のように危険性が指摘されている成分は含有されておらず、食品と同レベルの安全性を誇るため、子供やペットがいるご家庭でも安心して使用できます。

そんなオスモカラーの特徴は木の呼吸を妨げることなく、天然素材が持つ本来の風合いを引き立てる点です。ウレタン塗装のように表面に膜を張るタイプの塗料ではなく、木の調湿機能を損なわないため、無垢材の温もりや肌触りを最大限に活かしながら傷や汚れから保護します。

ユーロミツロウオイル

ユーロミツロウオイル
ユーロミツロウオイルは蜜蝋と植物油、弁柄などの天然素材をベースとして、日本の気候と風土に合わせて開発された自然塗料です。

蜜蝋ワックスが配合されているので撥水性が高く、無垢材に浸透した植物由来のオイルが水や湿気から木材を保護します。それによって反りや割れ、腐食などを防止できるとともに、高温多湿な気候でも木の通気性と調湿性を確保できるのがユーロミツロウオイルの特徴です。

また、ユーロミツロウオイルは青森ヒバや台湾ヒノキから採取できるヒノキチオールが配合されており、抗菌効果やアロマテラピー効果が期待できます。トルエンやキシレン、ホルムアルデヒドなどの有害とされる有機溶剤を使用していないため、子供部屋の家具にも安心して使用できる点も大きなメリットです。

リボス

リボス
リボスは健康に害のある成分は天然物でも使用しないというコンセプトに基づいて開発されたドイツ製の自然塗料です。

たとえ天然由来の成分であっても、人の体質によってはアレルギーを引き起こす可能性があります。そのため、リボスは含有されている成分を100%明示しており、人体に悪影響を及ぼす成分やアレルギー物質が含まれていないかをユーザー自身が確認できます。

健康と環境に配慮するだけでなく、亜麻仁油を主成分とする塗料が木材の魅力を引き立てるのもリボスの特徴です。リボスは特殊な工程で低温抽出した亜麻仁油を主成分としており、木材の奥深くに浸透した塗料が撥水性を発揮し、木の調湿性を妨げることなく無垢材テーブルの自然な美しさを引き立てます。

食用のえごま油でも代用可能!

ご家庭に家具用のオイルがない場合は食用油でも代用できます。ただし「不乾性油」ではなく、「乾性油」を使用しなくてはならない点に注意が必要です。ご家庭にある一般的な食用の乾性油としてはえごま油が挙げられます。

えごま油は木材に塗り込むと内部で硬化し、乾拭きすることで最終的にサラッとした性質に変化するのが大きな特徴です。無垢材テーブルに適度な艶が生まれ、乾性油の塗膜が木の風合いを損なうことなく経年変化を楽しめます。

一方でオリーブオイルや菜種油のような不乾性油は、家具のオイルメンテナンスには不向きです。不乾性油は空気に触れても硬化しないのでベタつきが残ります。そのため、食用油でオイルメンテナンスを実施する際は必ず乾性油を選択してください。

オイルでお手入れする際の注意点

オイルでお手入れする際の注意点
オイルの塗布は頻繁に実施する必要はなく、基本的に年に1~2回程度が推奨されます。メンテナンス時期の目安としては、冬前がおすすめです。冬の乾燥は木材にとって反りや割れの原因となるため、冬前に行いましょう。また湿度が高い時期はオイルが乾きにくいので、梅雨前に塗るのもよいでしょう。

また、オイルの塗布に使用した布類は必ず水に浸した上で処分してください。オイルに亜麻仁油が含まれている場合、繊維に染み込んだ不飽和脂肪酸の酸化発熱によって自然発火に至る恐れがあります。

オイルの塗布を美しく均一に仕上げるためには、テーブルの汚れをきれいに拭き取り、紙やすりで表面の傷を滑らかに整えるプロセスも重要です。このようなポイントに注意しながら定期的なオイルメンテナンスを実施することで、無垢材ならではの風合いがより味わい深いものとなります。

関連記事:無垢材テーブルのお手入れ方法と日常で使うときの注意
(https://www.takumi-mat.jp/contents02/solid-wood-care/)

「テーブルマット匠」との併用もおすすめ!

オイル塗装は自然素材の豊かな表情や温かみを味わえる点が最大のメリットですが、ウレタン塗装と比較すると、傷や汚れに対する脆弱性は否めません。そこでおすすめしたいのが、「テーブルマット匠」との併用です。

テーブルマット匠は無色透明で気泡が入りにくく、無垢材が持つ本来の美しさを損ないにくい仕様となっています。無垢材テーブルを傷や汚れから保護しつつ、天然素材の風合いを楽しみたい方はテーブルマット匠の購入をご検討ください。

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まとめ

無垢材テーブルは大きく分けると「ウレタン塗装」と「オイル塗装」の2種類があります。ウレタン塗装はお手入れは簡単ですが木材の自然な風合いを感じにくく、オイル塗装は天然素材ならではの質感を楽しめる一方で定期的なオイルメンテナンスが必要です。オイルは汚れや傷を防止するとともに、無垢材の風合いに深みを与えます。家具用のオイルがない場合はえごま油での代用も可能ですので、ぜひ本記事を参考にして無垢材テーブルのオイルメンテナンスに取り組んでみてください。


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